猛暑日のバイク装備、あなたは本当に“命を守れる服装”を選べていますか?
最高気温35度を超える真夏のツーリングは、「半袖+短時間だから大丈夫」といった油断が、熱中症や火傷、集中力低下につながる危険な環境です。
この記事では、バイク歴40年超の筆者が実体験から導き出した、35度でも快適かつ安全に走れる装備術を紹介します。
長年の試行錯誤でたどり着いた“涼しく走りきる猛暑日ツーリングの知恵”を、今日からそのまま再現可能な形でまとめました。
真夏ライドの装備に迷っている方へ、答えはここにあります。
【この記事でわかること】
✅最高気温35度でも快適&安全に走れる、正しい服装の選び方
✅通勤・街乗り・ツーリング別の“猛暑対策装備”の最適解
✅熱中症・日焼け・疲労を回避するためのリアルな実践知識
✅冷感インナーやホース水など、真夏を乗り切る“裏ワザ”の活用法
✅「プロテクターは暑い」は誤解!涼しさと安全性を両立させる方法
【猛暑35度でも走れる】バイク歴40年の還暦ライダーが選ぶ“真夏の正解装備”とは?
真夏のライディングは、間違った装備で命取りになることもあります。
ここでは、バイク歴40年・還暦を迎えた筆者が、猛暑35度でも実際に走ってきた経験と、たどり着いた装備の正解をお伝えします。
バイク歴40年の筆者が見てきた「真夏の危険」とは
35度を超える真夏のライドは、危険との隣り合わせです。
筆者は1980年代から走ってきましたが、気温35度超というのは、当時では“異常気象”扱いでした。
今はもう、年に何度も発生する“日常の猛暑”です。
そんな中で筆者が実際に目にしてきたのは、半袖で走って腕が真っ赤に腫れた仲間、水分不足で立ちゴケしたライダー、信号待ちでふらついて転倒した人など。
いずれも「対策していれば防げた」ケースばかりでした。
そして、こうした万が一の転倒は、装備による身体的な対策だけでなく、「もしも」の際の金銭的な備えも同じくらい重要です。
この機会に、ご自身のバイク保険が十分な補償内容になっているか、一度見直してみませんか?
「汗をかく=涼しい」は幻想です。
35度の炎天下では汗は蒸発せず、体温がこもり続けます。
体調が崩れた時にはもう遅い。これが“真夏の危険”の本質です。
最高気温35度をナメるな!“走る or 走らない”の判断基準
正直に言うと、筆者も「今日は乗るのをやめるべきか?」と悩む日があります。
特に、湿度が高い+風がない+長距離予定という日は、乗らない選択が正解です。
目安として筆者が使っている“3つの基準”があります。
✅ 予想最高気温が36度以上(体温超え)
✅ 日中の「熱中症警戒レベル」が厳重警戒または危険
✅ 目的地に「日陰・休憩スポット」がない or 不明
この3つのうち2つ以上が該当したら「走らない」ことを選びます。
バイクは楽しい乗り物ですが、“体が資本”であることは忘れてはいけません。
5時出発・正午撤収ルールが生んだ“夏の走行哲学”

この時間帯なら、猛暑が予想される日でも最高のツーリングが楽しめます。
筆者が実践している真夏ライドの“哲学”はシンプルです。
「午前中だけを使い、無理をしないこと」。
気温35度を超える日は、午前7時にはすでに蒸し暑く、9時を過ぎるとヘルメット内がサウナ状態になります。
だからこそ、日の出前に起きて準備を始め、5時出発 → 正午帰宅を基本にしています。
このスタイルにしてから、熱中症知らず・疲労感も激減しました。
何より、早朝の空気は澄んでいて、信号も少なく、車も少ない。
「暑さを避ける」だけではなく「気持ちよく走れる」時間でもあります。
この時間帯で走り切ることこそ、筆者が40年かけてたどり着いた真夏ツーリングの最適解です。
直射日光で“焼ける・脱水・疲れる”を防ぐ!夏ライドに必要な服装とアイテム一覧
「何を着れば安全で快適なのか?」
夏のライダーが抱える最大の疑問に、装備リストで一発解決します。
すべて筆者が実際に使い、試してきたリアルな装備だけを厳選しました。
【服装】最高気温35度の基本装備は“メッシュ+長袖”が正解
「暑いから」と半袖で走るのは危険です。
35度の直射日光を長時間浴びれば、日焼けではなく“低温火傷”になります。
バイク歴40年超の経験から、どんな猛暑でも「長袖のメッシュジャケット+長ズボン(プロテクター入り)」が基本装備だと、筆者は断言します。
生地はメッシュでも、肌は完全に覆うこと。
直射日光と風の摩擦、両方から守る必要があります。
さらに、汗が肌から直接蒸発せず、気化熱で冷却されるのも“長袖”のほうです。
快適性まで考えるなら、むしろ長袖の方が理にかなっています。
【グローブ】夏こそ指まで覆う理由と選び方

夏は「手だけ日焼けして火傷状態」という事故が本当に多いです。
グローブは指先まで覆う、メッシュ素材のフルフィンガータイプを選びましょう。
特におすすめなのは、オフロード(モトクロス)用のメッシュグローブ。
通気性・軽さ・動かしやすさが段違いです。
筆者も愛用しており、夏場でもストレスなくクラッチ操作ができます。
手は転倒時に真っ先に地面につく部位。
涼しさよりも、安全と機能性を優先すべき装備のひとつです。

【インナー】冷感・速乾・消臭の“三拍子”で選べ
真夏の服装で一番差が出るのが「インナー選び」です。
筆者の鉄則は「冷感・速乾・消臭」の3つをすべて満たすこと。
冷感だけのシャツはすぐにぬるくなり、逆に不快感を生みます。
速乾性がないと汗でべたつき、気化熱も発揮されません。
そして何より、消臭機能がないと休憩時や帰宅後に後悔します。**
最近ではバイク用ブランドからも、夏ライド向け高機能インナーが多数出ています。
迷ったら、専用品を選ぶのが間違いありません。
私が長年試した中で、この“三拍子”を高いレベルで満たしているのが、例えばこんなモデルです。
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【ヘルメット】フルフェイス?ジェット?35度対応の判断基準
「夏はフルフェイスが暑すぎる」と思う人もいますが、実はそうとも限りません。
筆者は真夏でもフルフェイス派。
理由は、“直射日光・アスファルトの照り返し・虫の衝突”から顔を守れるからです。
ポイントは、ベンチレーション(通気口)が多く、エアフローがしっかり設計されているモデルを選ぶこと。
それだけで、内部のこもり感はまるで違います。
一方、短距離や街乗りならジェットヘルもアリ。
でも、安全性を優先するなら、フルフェイス+内部の快適性でカバーするのがベターです。
【水分携帯】タンクバッグ+500ml水筒の鉄則
水分補給を怠ると、バイクは走れても自分の身体が止まります。
筆者は必ず「500mlの冷たいウーロン茶 or アイスコーヒー」をステンレス二重構造の水筒に入れてタンクバッグに収納して持ち出します。
ペットボトルよりも保冷力のある水筒のほうがベター。
保冷ボトルなら、走行中も数時間は冷たさをキープできます。
さらにポイントは、信号待ちや休憩時にすぐ取り出せる位置に置くこと。
バッグの底やシート下では遅すぎます。
熱中症は“待ってくれない”ので、常に手が届く場所に。
ペットボトルとは保冷力が段違いです。夏だけでなく一年中活躍するので、こういった定番モデルが一つあると重宝しますよ。
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容量を増やせるタンクバッグ、便利です。
筆者も1985年から「容量を増やせるタンクバッグ」を使ってます。
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【熱中症対策】塩タブレットと小休憩が生死を分ける
汗をかく=水分が抜けるだけではありません。
塩分も失われています。
筆者は、市販の「塩タブレット」「ミネラル入りキャンディ」をポケットに入れて走っています。
さらに大事なのが「1時間に1回は必ず止まる」こと。
数分でもいいから、ヘルメットを脱ぎ、飲む・食べる・風を感じる。
これだけで、脱水も集中力低下も避けられます。
経験上、「あと1本走ってから休もう」と思ったときが、一番危ないタイミングです。
薬局などでも手に入りますが、ツーリングシーズンに向けて、こういった大袋をネットでまとめて準備しておくと安心です。
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真夏のバイク通勤・街乗り・ツーリング別|快適さが変わる“時間帯と服装の関係”
「通勤・街乗り・ツーリング」では、最適な服装と時間帯がまったく異なります。
ここでは、シーン別に“涼しさと安全性を両立するコツ”を具体的に解説します。
【通勤ライダー向け】朝8時出勤でも汗だくにならない装備術
真夏の通勤ライダーにとって、“職場到着時の不快感”は最大の敵です。
朝8時の時点で、すでに気温は30度を超えている日も珍しくありません。
筆者のおすすめは、冷感インナー+メッシュ長袖+オフロードグローブの組み合わせ。
さらに、ヘルメットの内装に貼れる冷却パッドを活用すれば、信号待ち中の不快感も激減します。
走行中は一見涼しくても、信号待ちで一気に汗が吹き出します。
風通しと汗処理の両立が通勤装備のカギです。
【街乗り派向け】15分の移動でも“日焼け&蒸れ”対策は必要
「近所の買い物だから」「15分だけだから」と油断して、半袖やノーグローブで走るのはNGです。
短時間でも“焼ける・蒸れる・危ない”の三重苦が待っています。
筆者は、街乗りでも必ず長袖のメッシュウェア+軽量パンツ(プロテクター入り)を着用しています。
特に、腕と首元は日差しが直撃しやすいので要注意。
また、夏のアスファルト上は地表温度が40度以上になることも。
停車中に熱がこもるため、通気性の高いシューズやソックスも重要なアイテムです。
【ツーリング派向け】気温上昇前に帰る「午前ライド」戦略
筆者が長年実践しているのが「5時出発・正午帰宅」の午前ライドスタイル。
真夏のツーリングでは「走りたいなら“朝だけ”にすべき」というのが持論です。
朝5時〜8時は道路も空いており、空気もひんやり。
気温30度を超える前に快適な道を満喫できるゴールデンタイムです。
ポイントは、出発前に水筒と塩タブレットを用意し、寄る場所(コンビニ・公園など)をあらかじめ決めておくこと。
ルート計画と休憩ポイントの把握が、猛暑ライドの成功を左右します。
この早朝スタイルは、夏の週末だけなど、限られた時間で楽しむライダーに最適です。
もしあなたが「最近、猛暑でバイクに乗る機会が減ったな…」と感じるなら、愛車の価値が下がる前に一度、無料査定で今の価格を調べてみるのも賢い選択ですよ。
【帰宅時間とリスク】午後2時以降の道路は“危険地帯”
午後2時を過ぎると、アスファルトの照り返し・渋滞・熱中症リスクが一気に高まります。
筆者は、35度以上の路面での渋滞停止中に意識が遠のいたライダーを複数見ています。
とくに、街中や幹線道路では「逃げ場がない」のが問題。
休憩できず、水も補給できず、“気力だけで耐える時間帯”に突入してしまいます。
走るなら、13時までに帰路に着くのが理想。
それ以降の出発は「行かない選択」も含めて検討すべきです。
バイクは、気温と体調の“掛け算”で走れるかどうかが決まります。
冷感インナーだけじゃ足りない!“ウェア着用のまま水ぶっかけ術”と気化熱で乗り切る裏技集
冷感インナーではもう限界…
そんなとき筆者がたどり着いたのが、“水ぶっかけ戦法”と気化熱の活用です。
知らないと損する裏技を、リアル体験とともにご紹介します。
ウェア着用のまま水浴びが「命綱」になる理由
真夏のツーリングでは、体を直接冷やす手段が必要です。
筆者がよく用いる手段が、コンビニ店員さんに許可を得て、外に設置されているホースを使わせてもらう方法。
コンビニによっては、掃除や打ち水用に水道が利用可能な場合があります。
筆者は必ず店員さんに許可をもらったうえで、このホースの水道水を使用し、ウェアを着たまま頭から水を浴びるようにしています。
これは体温を一気に下げるための有効な手段です。
ポケットの中身は全部出す!“水ぶっかけ”の手順と注意点
実行する前に注意すべき点があります。
それはポケットの中身をすべて取り出すこと。
スマホや財布、紙類が入ったまま水を浴びると大変なことになります。
筆者はタンクバッグの中に小型の防水ポーチを常備し、そこにスマホや貴重品を退避させてから実行しています。
他の来店者に十分配慮し、迷惑にならない場所で水浴びしましょう。
気化熱を活かせ!走り出しから10分間が勝負
ホースの水浴びで全身を濡らしてから走行を再開すると、最初の10分間で一気に汗が引く感覚があります。
これは気化熱による冷却効果によるもので、気温35度を超えるような酷暑日でも、体感温度を大幅に下げてくれます。
走り出しの風が体を冷やしてくれるこの時間が、まさに快適さのピークです。
次の休憩ポイントではまた同じ行動を繰り返すようにしています。
スマホや財布はどうする?濡れ対策のリアル術
筆者はタンクバッグに小さな完全防水ポーチを常備しています。
防水性能の高いスマホケースを使うのも一つの方法ですが、確実なのは“濡らさない”ことです。
事前に「濡れると困る物」を明確にしておき、必ずホースを使う前に避難させる。
この準備こそが、水浴び冷却術を安全かつ安心して行う鍵となります。
ホースの水が熱湯化!?「あっちっち」事故を防ぐコツ
筆者はかつて、直射日光で熱せられたホースの水をそのまま浴び、やけどしそうになった経験があります。
ホースの先端に残っている水は、真夏の直射日光で非常に高温になっている場合があります。
使用前には必ず数秒間、水を出しっぱなしにして温度を下げましょう。
そうしないと、筆者のように「あっちっち」ってなりますよ(笑)
コンビニ以外にも水も浴びる場所はある
コンビニ以外にも、水道はあります。
例えば道の駅や公園。
ただし、使う場合は公共のルールとマナーを必ず遵守しましょう。
ライダー全体の品位を問われる場面です。
“プロテクターは暑い”は誤解!安全も涼しさも諦めないメッシュ装備の正しい選び方
「暑いからプロテクターは外す」
その選択が、取り返しのつかない事故や大怪我につながるかもしれません。
筆者が実践し続けてきた“涼しくて安全な装備選びの正解”を、根拠とともに解説します。
夏でも長袖・長ズボンが基本!「日焼け=火傷」の現実
気温35度を超える日でも、バイクに乗る際は長袖・長ズボンが基本装備です。
筆者はかつて、真夏に半袖で走行し、腕が真っ赤に腫れ上がるほど日焼け=実質火傷のような状態になったことがあります。
走行風があるとはいえ、直射日光を受け続ける腕・首・脚は無防備なまま。
メッシュ素材の長袖ウェアとプロテクター入りパンツは、安全性と日焼け防止の両面で不可欠な存在です。
メッシュジャケットは“風の通り方”で選ぶ
夏用ジャケットと一口に言っても、その快適さは「風の通り方」によって大きく差が出ます。
筆者は複数のメッシュジャケットを試してきましたが、フルメッシュ構造で背中・胸・腕に均等に風が抜けるものが圧倒的に快適でした。
選ぶ際は、メッシュ面積の広さだけでなく、走行中の風の流れを想定した設計かどうかもチェックすべきポイントです。
肩や脇の通気が不十分なものは、渋滞時に熱がこもりやすくなるため、注意が必要です。
メッシュグローブの落とし穴と選び直しポイント
夏用グローブの選択にも注意が必要です。
見た目が涼しそうなメッシュグローブでも、掌の合成皮革部分が通気性を著しく下げている製品があります。
筆者は、オフロード向けの軽量メッシュグローブを愛用しています。
指の間や甲部分にメッシュがあるだけでなく、風が通る構造と手首の締め付け具合まで考慮されているため、汗のこもりが大幅に軽減されます。
購入時は「真夏の信号待ちでも外したくならないか」という視点で、試着・選定することをおすすめします。
脱ぎたくなる装備ほど、選び方で涼しくできる
夏のツーリング中「これ暑くて着ていられないな」と感じる装備は、選び方を間違えている可能性があります。
筆者は以前、安価な夏用ウェアを購入し、すぐに後悔しました。
理由は通気性の不足と、吸湿性のなさです。
重要なのは「暑さを我慢する装備」ではなく、涼しさを活かせる設計の装備を選ぶこと。
たとえば、メッシュインナー+メッシュアウター+気化熱対策で組み合わせると、快適性と安全性が両立します。
真夏のプロテクター選びにありがちな“3つの誤解”
筆者が見聞きした限り、真夏のプロテクターに関する誤解は、以下の3つが特に多く見られます。
1. 「プロテクター=暑いだけ」は誤解
→実際は、薄型軽量で通気設計のものも多く、メッシュと組み合わせれば快適です。
2. 「短距離なら要らない」は危険!
→転倒はむしろ「自宅付近の油断」で起きやすく、街乗りほど装着が重要です。
3. 「背中だけで十分」ではない
→肩・胸・肘・膝など、可動部を守ることが大きなケガを防ぎます。
筆者自身、プロテクターに助けられた経験があるからこそ「暑いから外す」は最も危険な選択だと伝えたいです。
よくある質問(FAQ)
最高気温35度のバイクライドに関して、よくある疑問とその答えを筆者の経験と事実に基づいて厳選しました。
安全・快適に走るための実践的なヒントが、きっとここで見つかります。
Q1. 最高気温35度の日に半袖でバイクに乗っても大丈夫ですか?
A. 絶対におすすめしません。
35度の直射日光は、走行風があっても皮膚に火傷レベルのダメージを与えます。
筆者も過去に半袖で走って「真っ赤に焼けて数日苦しんだ」経験があります。
メッシュ長袖+プロテクター入りのウェアが安全かつ快適です。
Q2. 真夏のツーリングは何時に出発するのがベストですか?
A. 午前5時頃がベストです。
筆者は近年、真夏のツーリングでは「夜明け前から準備→5時出発→正午までに帰宅」を徹底しています。
これにより猛暑による熱中症やバテを完全回避できます。
午後は無理に走らないのが安全です。
Q3. 冷感インナーだけで35度の暑さはしのげますか?
A. 冷感インナー単体では足りません。
走り出しは涼しくても、気温35度ではすぐに“保温具”と化します。
筆者は、冷感インナー+休憩中の水浴びで全身を濡らしてから走行し、気化熱で体温を下げるという実践をしています。
この組み合わせが効果的です。
Q4. フルフェイスとジェットヘル、どっちが夏向きですか?
A. 用途と安全性によって使い分けましょう。
通勤や短距離では通気性に優れるジェットが快適ですが、日差し・飛び石・転倒時の保護を考えるとフルフェイスがより安全です。
筆者は35度の日でもフルフェイス+シールド開閉で調整しています。
内部のベンチレーション性能も選び方の重要ポイントです。
Q5. プロテクター入りウェアって暑くないんですか?
A. 確かに熱はこもりますが、「暑いから着ない」という選択の危険性は、「着る暑さ」を遥かに上回ります。
最近は通気性に優れた薄型も多く、この記事で紹介しているメッシュウェアや冷却術と組み合わせれば、快適性は格段に向上します。
まずは安全を最優先し、賢く涼しさを手に入れましょう。
Q6. 熱中症を防ぐために、何を携帯すればいいですか?
A. 筆者のおすすめセットは以下の通りです。
・冷たいウーロン茶(500ml水筒で持参)
・塩タブレットまたはミネラル入りキャンディ
・濡らしてもOKなタオル(首に巻く用)
・そして「1時間に1回の休憩」ルール
体内からも外側からも冷やすことが、35度ライドの生存戦略です。
Q7. 真夏のナイトツーリングで気をつけることは?
A. 視界と体温調整の2点が重要です。
筆者は夜間走行では必ずクリアシールドを使用し、スモークやミラーレンズは避けます。
また、夜でも走行中に体が冷えすぎないようインナー調整が必須。
汗冷えによる疲労や風邪にも注意しましょう。

最高気温35度 バイク 服装の最適解まとめ|安全も快適も妥協しない15のポイント
最高気温35度のバイクツーリングは「なんとなくの装備」では命取りになります。
ここでは、40年走ってきた筆者がたどり着いた“安全と快適を両立する15の正解を総まとめしました。
- 走るかどうかは「湿度・風・目的地」で決める
- 午前5時出発・正午撤収が夏の最適スケジュール
- 服装は「メッシュ+長袖+プロテクター入り長ズボン」が基本
- 直射日光対策として「肌を覆う装備」が必須
- グローブは指まで覆うフルフィンガータイプが安全
- インナーは「冷感・速乾・消臭」の三拍子が鉄則
- フルフェイスでも通気性が高ければ快適性は確保できる
- ジェットヘルは短距離や街乗りに限定して使うのが理想
- 水筒はタンクバッグに収納し、即座に飲める配置を
- 塩タブレットやミネラルキャンディで塩分補給を忘れない
- 1時間に1回の小休憩が熱中症予防の分かれ道
- 走行前にホース水を使って全身を濡らす冷却術が有効
- 気化熱を活かすには「走り出し10分」が勝負所
- ホースの初出水は熱湯注意、必ず温度チェックを
- プロテクターは「暑い」よりも「命を守る」を優先すべき
真夏の気温35度は、ライダーにとって“装備力”が生死を分けるステージです。
この記事では、筆者自身が40年間の実走経験をもとに導き出した、「安全・快適・再現性」のすべてを備えた最適解を徹底解説しました。
必要なのは“涼しさ優先”の装備ではなく、“暑さに勝てる理にかなった選択”です。
半袖ではなく長袖メッシュ、脱ぐのではなく濡らす、我慢ではなく知恵で走る…
その積み重ねこそが、猛暑ライドを「危険」から「爽快」へと変えてくれます。
この夏を無事故・無ストレスで駆け抜けたいなら、今こそ装備を見直すチャンスです。
あなたの夏ライドを守るために、この記事の内容をぜひ仲間ともシェアしてください。
安全を最優先に、真夏も心地よい風を楽しみましょう。
🏍この記事を書いた人
Webライター・ライダー「むらなす」(熊本在住)/バイク歴40年以上
バイクメディア「モトコネクト」様にて、契約ライターとしても活動中。
(→私の執筆記事一覧はこちら)
1984年からバイクに乗り続け、1986年には限定解除(現在の大型二輪免許)を取得。
かつてはカワサキGPz900R Ninjaに跨り、いまは250TRで名水コーヒーツーリングや神社の御朱印巡りを満喫中。
最近はライダーズカフェ巡りに夢中で、阿蘇の道と景色が大好物。
雨男歴・無事故歴ともに40年超。
現在も“安全で楽しいバイクライフ”を模索しながら走り続けています。
夏日予想のウェアはこの記事を参考にしてくださいね
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