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バイクのタイヤを太くする方法と注意点、カスタムのポイント

バイクのタイヤを太くするカスタムは、見た目を大きく変えるだけでなく、走行性能にも影響を与える重要な変更です。バイクのタイヤを太くすることを検討している方は、カスタムによる迫力あるスタイルや、より安定した走行を期待しているかもしれません。

しかし、メリットだけでなく、ハンドリングやコストの問題も慎重に考慮する必要があります。

本記事では、タイヤを太くする際の具体的な方法や注意点、そしておすすめの車種について、1984年からバイクに乗り続けている、バイク歴40年以上の筆者が詳しく解説します。
あなたのバイクカスタムを成功させるために、しっかりとタイヤのカスタムについて理解しておきましょう。

この記事のポイント
  • バイクのタイヤを太くすることで、安定性や見た目の向上を期待できる  
  • 太いタイヤのデメリットとして、ハンドリングの重さや燃費の悪化がある  
  • 目的や使用環境に応じて、太いタイヤと細いタイヤのどちらが適しているかを判断できる  
  • 250ccバイクやカスタムする際の注意点として、パワーや法的な規制を考慮する必要がある
※本ページにはプロモーションが含まれています。
目次

バイクのタイヤを太くするメリットとデメリットを徹底解説  

バイクのタイヤを太くすることは、見た目の迫力を増すだけでなく、走行性能にも影響を与えるカスタムです。メリットとしては、接地面積が増えることで安定性やグリップ力が向上し、特にカーブや高速走行時に安心感が得られます。
しかし、ハンドリングが重くなったり、コストや燃費の面でのデメリットもあるため、用途やライディングスタイルに合わせた検討が必要です。この章では、タイヤを太くする際の利点とリスクを詳しく解説します。

バイクのタイヤを太くするメリットとは?安定性や見た目の向上  

バイクのタイヤを太くすることにはいくつかの大きなメリットがあります。まず第一に、安定性の向上が挙げられます。タイヤの接地面積が増えることで、路面との摩擦が大きくなり、特にコーナリング時のグリップ力が向上します。このため、カーブを曲がる際により安心感を持って運転できるようになります。

次に、見た目のカスタム性の向上です。タイヤを太くすることで、バイクがより力強く、迫力のある外観になります。特に、アメリカンやクルーザーバイクなどのスタイルを強調するには、太いタイヤは非常に効果的です。多くのライダーが自分のバイクに個性を持たせるために、このカスタムを選んでいます。

また、太いタイヤは直進時の安定性の向上にも寄与します。高速道路や長距離ツーリング時には、バイクがよりまっすぐ進む感覚を得られ、快適なライディングが期待できます。

筆者の経験談
筆者の愛機カワサキ250TRのフロントタイヤ幅を1cm太くした結果、コーナーリングの安定性がよくなりました。純正サイズは90/90-19ですが、100/90-19を履いてます。どっしり粘る感じで、フラフラしなくなりました。(あくまで筆者の所感です。)

バイクのタイヤを太くするデメリットとは?ハンドリングやコストの懸念  

一方で、タイヤを太くすることにはデメリットも存在します。まず、ハンドリングの重さです。太いタイヤは接地面積が広くなるため、特に低速でのハンドル操作が重く感じられることがあります。都市部での頻繁なUターンや、狭い路地での操作が難しくなる場合もあるため、注意が必要です。

次に、コスト面の問題です。太いタイヤを装着するには、通常のタイヤよりも高価になる傾向があります。さらに、太いタイヤを装着する場合、ホイールやサスペンションの改造が必要になることが多く、これも追加コストとなります。また、タイヤの交換頻度が高くなる可能性があるため、ランニングコストも増加することが考えられます。

さらに、燃費が悪化するかもしれません。太いタイヤは重量が増し、摩擦抵抗も大きくなるため、エンジンに負荷がかかりやすくなります。そのため、燃費が悪化する可能性が高いです。こうしたデメリットを理解した上で、自分のバイクや使用用途に合ったカスタムを選ぶことが重要です。

筆者の経験談
先ほど述べたように、幅が1cm太いフロントタイヤを愛機カワサキ250TRに装着した結果、確かに少々ハンドリングが重くなりました。しかし、気になるレベルではありません。
ただ、タイヤの幅が太くなり、外径も若干大きくなっているので、バイクの距離計の計測値と実際の距離が違う場合が出てきました。スピードメーター値も若干違うようです。

太いタイヤと細いタイヤの比較:どちらがあなたに向いているか?  

太いタイヤと細いタイヤのどちらが自分に適しているかを判断するためには、用途乗り方を考慮する必要があります。太いタイヤは前述の通り、安定性やグリップ力が高いため、長距離ツーリング高速道路での走行が多いライダーに向いています。また、バイクの見た目を重視する方や、直進安定性を求める方にもおすすめです。

筆者の所感
確かに、タイヤ幅を1cm太くした結果、直進安定性も向上したので長距離ツーリングがラクになってます。愛機カワサキ250TRで日帰り500kmツーリングが可能なのは、幅を太くしたフロントタイヤの恩恵によるところもあります。

一方、細いタイヤは軽量であるため、ハンドリングの軽さが特徴です。低速での小回りが効きやすく、街中での通勤や細かい道を走ることが多いライダーには最適です。また、燃費も良くなる傾向があるため、経済的な面でもメリットがあります。

そのため、ツーリングやカスタム性を重視する場合は太いタイヤ日常的な使用や経済性を重視する場合は細いタイヤが適していると言えます。自分のバイクライフスタイルに応じて、最適なタイヤサイズを選ぶことが大切です。

タイヤを太くすることで走行性能やグリップはどう変わる?  

タイヤを太くすることで、走行性能やグリップに大きな変化が生じます。特に、タイヤの接地面積が増えるため、路面との接触部分が広がり、グリップ力が向上します。この効果は特にコーナリング時に発揮され、カーブでの安定性が向上します。カーブの多い山道や高速コーナーを走行するライダーには、この点が大きなメリットとなります。

筆者の所感
フロントタイヤ幅を1cm大きくした結果、コーナリングの安定性がよくなりました。「オレの腕、上がったんじゃね?」と思ったほどです。

また、太いタイヤは路面の凹凸を吸収しやすく、悪路での走行にも強くなります。たとえば、オフロードを走る場合や、舗装が悪い道を走る場合でも安定感が増します。このため、ツーリングや冒険心の強いライダーにも太いタイヤはおすすめです。

一方で、前述の通り、太いタイヤは走行性能に負の影響も及ぼすことがあります。特に直線的な加速時や低速時には、摩擦が増加することでエンジンへの負担が大きくなり、加速性能がやや劣ることがあります。このため、スポーツ走行や素早い加速を重視するライダーには、細いタイヤの方が適しているかもしれません。

250ccバイクに太いタイヤを装着する場合の注意点  

250ccバイクに太いタイヤを装着する場合、いくつかの注意点があります。まず、250ccクラスのバイクは比較的軽量であるため、太いタイヤを装着するとバランスが崩れることがあります。特に、重量が増すことでハンドリングが重くなり、バイク全体の運動性能に影響を与える可能性があります。

また、エンジンパワーの影響も考慮すべきポイントです。250ccのバイクは大型バイクに比べてエンジン出力が低いため、太いタイヤを装着することで加速や最高速度に負荷がかかる場合があります。燃費も悪化しやすくなるため、日常的な利用においてコストパフォーマンスが下がる可能性もあります。

さらに、法的な規制への影響も注意すべき点です。タイヤサイズを変更することで法に抵触するケースがあるため、事前にしっかりと確認することが大切です。タイヤを太くする際には、適切なホイールやサスペンションのカスタマイズや調整も必要になるため、専門知識を持ったショップに相談することをおすすめします。

バイクのタイヤを太くする具体的な方法とおすすめの車種  

ロングツーリングがラクになった愛機250TR

バイクのタイヤを太くする際には、適合するサイズの選定やホイールの交換が必要となる場合が多いです。特に、リヤタイヤのワイド化ではスイングアームやサスペンションの調整も必要になることがあります。さらに、タイヤの太さに応じた車種選びも重要です。この記事では、タイヤを太くする具体的な手順と、太いタイヤが似合うおすすめの車種を紹介します。

バイクのリヤタイヤをワイド化する際の手順と注意点  

バイクのリヤタイヤをワイド化するには、いくつかの重要なステップがあります。まず、最初に適合するタイヤサイズの確認が必要です。車両ごとにタイヤの適合サイズが異なるため、メーカーの推奨サイズを確認し、それに応じたタイヤを選ぶことが大切です。無理に大きなタイヤを装着すると、走行性能に悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。

また、リヤタイヤのワイド化に伴い、サスペンションの調整も必要になる場合があります。特に車高が変わることで、バイクの走行安定性に影響を与えることがあるため、プロのメカニックに相談しながら作業を進めることを推奨します。

最後に、法的な規制や車検に適合するかも必ず確認しましょう。タイヤのワイド化は見た目のカスタムだけでなく、走行性能や安全性に関わるため、慎重な判断が必要です。

太いタイヤにカスタムする方法:必要なパーツと工賃の解説  

太いタイヤにカスタムするには、まず適切なパーツの選定が不可欠です。基本的に、タイヤ、ホイール、そして場合によってはスイングアーム(リアタイヤの取り付け部分)なども交換が必要になります。太いタイヤは標準のタイヤよりも幅広いので、これに対応したホイールが必要になる場合があります。さらに、タイヤ幅が広がることでスイングアームとの干渉が起こることがあり、専用のワイドスイングアームに交換するケースが多いです。

また、工賃についても事前に理解しておくことが大切です。通常のタイヤ交換に比べて、太いタイヤのカスタムには複数の部品交換が必要となり、作業時間も長くなります。一般的には、タイヤとホイールの交換で約2~5万円、スイングアームの交換やサスペンションの調整を含む場合はさらに5~10万円ほどかかる場合があります。部品自体の価格も含めると、全体の費用が10万円以上になることも珍しくありません。

さらに、カスタム後の走行テストも必須です。特にハンドリングやグリップ感が大きく変わるため、実際に乗ってみて調整しなくてはなりません。

バイクのタイヤサイズ早見表:太いタイヤに適合するサイズを確認しよう  

タイヤを太くする際には、適合するサイズを正確に把握することが非常に重要です。バイクごとに適用されるサイズは異なるため、メーカーが推奨するタイヤサイズに基づいたカスタムが求められます。以下のようなタイヤサイズ早見表を活用することで、適切なサイズを簡単に確認できます。

タイヤサイズリム幅(インチ)適合バイク例
150/70-174.25 – 5.00 中型スポーツバイク
180/55-175.50 – 6.00 大型ツアラーバイク
200/50-17 6.00 – 6.50 アメリカンバイク
240/40-18 8.00 – 8.50 カスタムバイク
タイヤサイズの例

この表にあるように、タイヤサイズに適合するリム幅やバイクの種類が異なるため、選定する際はバイクのリム幅サスペンション設定を確認することが重要です。また、適合しないタイヤを装着すると、走行時に振動や異音が発生することがあるため、適切なサイズを確認するためにも事前のリサーチが大切です。

大型バイクやアメリカンバイクには太いタイヤが似合う  

大型バイクやアメリカンバイクには、太いタイヤが非常に似合い、性能も引き出しやすくなります。太いタイヤがおすすめの車種としては、以下のバイクが挙げられます。

ハーレーダビッドソン ソフテイル ファットボーイ 
ハーレーダビッドソンのファットボーイは、その名の通り、極太のタイヤが特徴です。前後に広いタイヤを装着しており、アメリカンバイクの重厚なスタイルを強調しています。太いタイヤがもたらす圧倒的な安定性と、堂々たる見た目が人気の理由です。

ヤマハ VMAX  
ヤマハのVMAXも、パワフルなエンジンと太いリヤタイヤが魅力のモデルです。極太タイヤは強力なトルクを路面にしっかりと伝えるため、特に直線での加速性能が非常に高く、パワフルな走行が可能です。

スズキ ブルバード M109R
このバイクは240mmという非常に太いリヤタイヤを採用しており、アメリカンスタイルとスポーツ性能を兼ね備えています。重厚な見た目だけでなく、走行時の安定性も抜群です。

これらのバイクは、太いタイヤに最適化された設計がされているため、性能面でも見た目でも高い満足度を得られます。

タイヤのサイズダウンや純正との違い:太いタイヤを装着する際のポイント 

太いタイヤを装着する際、純正タイヤとの違いをしっかり理解しておくことが重要です。純正タイヤは、車両の性能に最適化された設計がされているため、バイクの動作や安全性を最大限に発揮するよう調整されています。一方で、太いタイヤを装着することで、見た目の迫力や安定感を向上させることができますが、いくつかのポイントに注意が必要です。

まず、太いタイヤは前述の通り、ハンドリングに重さを感じることが多くなります。これにより、特に街中での低速走行時に操作が難しく感じられる場合があります。また、タイヤの接地面積が増えることで、燃費が悪化する場合がある点も考慮しましょう。

さらに、太いタイヤに変更することで、足回りの干渉が起こる可能性もあります。特にサスペンションやスイングアームに十分なクリアランスがない場合、太いタイヤが車体に干渉し、走行中に問題を引き起こすことがあります。こうした点を踏まえ、プロのショップで作業を依頼することが安全です。

筆者の失敗?談
愛機カワサキ250TRのフロントタイヤ幅を1cm太くしたとき、装着していたアルミ製のフロントフェンダー(社外品)にタイヤが干渉したのです。干渉させないために別のアルミ製フロントフェンダーに交換したので、余計な出費が発生しました。こういうこともあるので、タイヤ幅は慎重に検討しましょう。

バイクのタイヤを太くするカスタムについてのまとめ

  • 太いタイヤは安定性が向上し、特にカーブでのグリップ力が強化される  
  • 太いタイヤはバイクの見た目を力強くし、カスタム性が高まる  
  • 高速走行やツーリングで直進安定性が向上する  
  • 太いタイヤはハンドリングが重くなり、低速走行時に操作が難しくなることがある  
  • 太いタイヤはコストが高く、ホイールやサスペンションの改造が必要になることがある  
  • 太いタイヤは燃費が悪化しやすい  
  • 長距離ツーリングや見た目重視のライダーには太いタイヤが適している  
  • 細いタイヤは軽量で、街中での小回りが利くため日常使いに向いている  
  • 太いタイヤは路面の凹凸を吸収しやすく、悪路での走行に強い  
  • 直線的な加速性能は細いタイヤの方が優れている  
  • 250ccバイクでは太いタイヤの装着によりバランスや燃費に影響が出ることがある  
  • 法的な規制や車検に通るか事前に確認する必要がある  
  • 極太タイヤのカスタムにはホイールやスイングアームの交換が必要になる場合がある  
  • 太いタイヤを装着すると、ハンドリングや燃費の変化を感じやすい  
  • 目的に応じて、太いタイヤか細いタイヤを選ぶことが重要  

バイクのタイヤを太くすると、カスタム性が高まり見た目が変わります。しかし、同時に乗り心地や操舵性も変わる点に注意してください。慎重に選べば、あなたのバイクライフを大きく向上させるカスタムになります。
見た目だけでなく、性能が向上するカスタムをして、楽しくバイクに乗りましょう。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
あなたのバイクライフを応援しています。

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下記の記事は、筆者が執筆し「バイクの窓口」様にご掲載いただいている記事です。
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