「バイクのインカム代わり」になる、安くてシンプルな方法をお探しですか?
高価なインカムはソロツーリングには多機能すぎるし、かといって普通のイヤホンは、耳が痛くなる上に、周りの音が聞こえず危険…
バイク歴40年以上の私も、全く同じ悩みを抱えていました。
その悩み、解決できます!
数々の失敗の末に、私がたどり着いたのは、たった1000円前後の予算で自作できる「有線のヘルメットスピーカー」という、究極の最適解です。
この記事では、なぜインカムも普通のイヤホンも不要なのかという理由、耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)をヘルメットスピーカーに転用する方法、iPhoneとの接続、充電、収納まで、私が実践する「無敵の有線システム」の全てを、包み隠さず解説します。
高価な機材は必要ありません。
シンプル・安価なアイテムで安全で楽しいバイクライフを手に入れましょう。
【この記事でわかること】
✅高価なインカムの代わりになる、予算1000円のヘルメットスピーカー自作術
✅普通のイヤホンが危険で、法律的にもグレーである本当の理由
✅iPhoneの充電・接続問題まで解決する「無敵の有線システム」の全貌
✅スマホホルダーを使わない、40年無事故ライダーの「音声だけ」ナビ活用術
✅高価な専用品より「安物の転用品」が5年以上も壊れない驚きの事実
【もう疲れた…】高価なインカムは本当に必要?多くのソロライダーが抱える“3つの悩み”
バイク用品店でインカムの価格を見て「高っ!」と驚いたことはありませんか?
仲間と会話しながら走るマスツーリングは確かに楽しいですが、多くのライダーにとって、ツーリングの基本は「一人で、自由気ままに走る」ことではないでしょうか。
高価で多機能なインカムは、本当にすべてのライダーにとっての「正解」なのか。
もしあなたが少しでも疑問を感じているなら、それは私と、そして多くのソロライダーが抱える「悩み」と同じかもしれません。
悩み①:高すぎる価格…「会話しない」ソロライダーには過剰スペック
有名ブランドのインカムは、平気で3万円、4万円を超えてきます。
その価格の大部分は、複数人で同時に、クリアに「会話」するための高度な通信技術に支払われています。
しかし…私は、ほぼソロツーリング。
仲間と会話しながら走らないのです。
たまに一緒に走るバイク仲間で、インカム持ちはあまりいません。
インカムの「さほど使わないかもしれない会話機能」のために、数万円も支払うのは、果たして賢い選択と言えるのでしょうか。
悩み②:また増える充電の手間と、ペアリングのわずらわしさ
ツーリングの朝、スマホ、カメラ、モバイルバッテリー…と、たくさんの電子機器を充電しますよね。
そこに、さらに「インカムの充電」というタスクが一つ加わるのです。
「あ、充電し忘れてた…」
そんな些細なことで、一日の楽しみが台無しになるかも。
また、いざ使おうとした時の、あのBluetoothのペアリングの不機嫌さ。
バイクに乗りたいだけなのに、なぜこんなに多くの「デジタルのお作法」に気を使わなければならないのでしょうか。
悩み③:本当に欲しいのは「会話」じゃない。「ナビ音声」と「音楽」だけなのに…
私が、そしておそらく多くのソロライダーがツーリング中に求める音は、たった二つです。
知らない道へ行くための「ナビ音声」と、慣れた道を心地よく走るための「音楽」。
ただ、それだけ。
ソロツーリングに、仲間と会話する必要はないのです。
それなのに、市場にあふれているのは、高機能な「会話用」インカムばかり。
「ただ音が聞きたいだけなのに、なぜこんなに大げさで高価な選択肢しかないんだ?」
このシンプルな疑問こそが、多くのソロライダーが抱える、声なき悩みなのではないでしょうか。
【超重要】そのイヤホン、危険です!私が「普通のイヤホン」を使わない理由

耳は痛くなり、ヘルメットの中で外れ、何より周囲の音が聞こえず、命の危険を感じたのです。
「インカムがダメなら、いつも使っている音楽用のイヤホンを使えばいいじゃないか」
そう考えるのは、ごく自然なことです。私も、昔はそう思っていました。
しかし、その安易な選択が、あなたのバイクライフを危険にさらす、最大の落とし穴なのです。
私が、今では絶対に「普通のイヤホン」を使わない理由。
それは、快適性の問題だけでなく、あなたの安全と免許に直結する、非常に重要な問題だからです。
理由①【安全性】周囲の音が聞こえない。それは、命を危険にさらす行為
とくに、耳を完全に塞いでしまう「カナル型」と呼ばれる密閉型イヤホン。
これらは、音楽に没頭するには最高ですが、バイクに乗る上では最悪の選択です。
なぜなら、救急車のサイレン、後ろから迫るクルマの気配、自分自身のバイクが出す異常音など、安全運転に不可欠な「音の情報」を、根こそぎ奪い去ってしまうから。
危険を耳で察知し、回避する。それこそが、バイクにおける安全運転の第一歩なのです。
理由②【快適性】ヘルメットの中で耳が痛い、外れる、とにかく不快
安全性はさておき、そもそも普通のイヤホンはヘルメット内での使用を想定していません。
ヘルメットを被るたびにイヤホンがズレて、何度もやり直す。
運良く装着できたとしても、今度はヘルメットのタイトな内装がイヤホンを耳に押し付け、じわじわと痛みが発生します。
この小さな、しかし確実なストレスは、ライディングの楽しさを確実に奪います。
休憩のたびに、そのわずらわしさが付きまとうのです。
理由③【法律】元白バイ隊員の師匠が言った「グレーだよ」の本当の意味
そして、最も重要なのが法律の問題です。
多くの都道府県の条例では「安全な運転に必要な音が聞こえない状態」での運転を禁止しています。
耳を完全に塞ぐ密閉型イヤホンは、この「音が聞こえない状態」と判断される可能性が極めて高く、取り締まりの対象となり得ます。
実は、私の親友に、元白バイ隊員がいます。
私のバイクの師匠でもある彼から、昔こうアドバイスをもらいました。
「イヤホンは危ないし、ヘルメットスピーカーもグレーだよ。とにかく、周りの音が聞こえるように、気をつけて使いな。」と。
法律と現場を知り尽くしたプロのこの「ひとこと」こそが、すべてを物語っています。
疑わしい行為は、そもそも避けるべきなのです。
(参照:警察庁公式サイト「やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用」)
【結論】1000円で自作!私の最適解は「有線ヘルメットスピーカー」だった

インカムは高すぎる。普通のイヤホンは危険で不快。
では、一体どうすればいいのか?
バイク歴40年以上の私がたどり着いた答え…
それは、バイク用品店や通販サイトで売っている数万円のバイク専用インカムではありません。
家電量販店や通販サイトで、1000円前後で手に入る、ごく普通の「オーディオテクニカ製耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)」を、ほんの少し工夫して使うことでした。
高価な専用品じゃない。「オーディオテクニカ製イヤホン(ヘッドホン)」を転用する逆転の発想
私が長年愛用しているヘルメットスピーカー。
その正体は「耳掛け式」と呼ばれるタイプのイヤホン(ヘッドホン)です。
「耳に入れる」のではなく、「耳の近くに配置する」スピーカーとして使う。
そのために、邪魔な耳掛け部分をニッパーなどで分解して取り外し(切除し)、平らなスピーカー部分だけをヘルメットの内側に貼り付けるのです。
この、ほんの少しの「発想の転換」こそが、高価なインカム問題の、最もシンプルで賢い解決策でした。
なぜ「スピーカー」なのか?イヤホンとの決定的なたった一つの違い
先ほど、「密閉型イヤホンは危険だ」とお話ししました。
では、なぜこの「耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)」を転用したスピーカーは安全なのか。
答えは、耳とスピーカーの間に生まれる、絶妙な「スキマ(隙間)」にあります。
耳の穴を直接塞がないため、ナビ音声や音楽を聞きながらでも、救急車のサイレンやクラクション、バイクのエンジン音といった「安全に必要な音」を、きちんと聞き取ることができるのです。
快適さと安全性を両立させる、この「スキマ」こそが、このシステムのキモです。
失敗から学んだ結論…高価な専用スピーカーが、たった2年で壊れた話
信じられないかもしれませんが、私も昔は「高いもの=よいもの」だと信じ、数千円したバイク専用の薄型スピーカーを使っていた時期があります。
しかし、その高価なスピーカーは、ツーリングで使用する際の過酷な環境に耐えきれなかったのか、わずか2年で配線が断線。音が出なくなって、あっけなく沈黙してしまいました。
一方で、1000円弱のイヤホンを転用した現在のスピーカーは、5年以上、雨の日も真夏の日も、全く壊れる気配なく元気に鳴り続けています。
複雑な電子回路やバッテリーを持たない「ただのスピーカー」…
この究極のシンプルさこそが、バイクという過酷な環境で最も長く使える「タフさ」の秘訣だったのです。
【全パーツ解説】スピーカー転用からiPhone接続まで…“無敵の有線システム”構築術

ここからの各ステップを真似するだけで、誰でも、安価に、最高のソロツーリング環境を構築できます。
ここからは、私が実践している「有線ヘルメットスピーカー」システムの、具体的な構築方法を全解説します。
紹介するパーツは、どれも安価で、簡単に手に入るものばかり。
一つ一つのステップをマネするだけで、あなたのヘルメットが、今日から「充電切れとは無縁の、快適なナビ&オーディオ装置」に生まれ変わります。
ステップ①:耳掛け部分を切除!1000円弱の耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)をスピーカーに加工する方法

大手通販サイトで1000円弱で手に入る、オーディオテクニカ製の耳掛け式イヤホン「ATH-EQ300M」です。
「加工」と聞くと難しそうですが、安心してください。
作業は10分もかかりません。
まず、家電量販店や大手通販などで1000円程度の、有名メーカー製の「耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)」を用意します(ボクのは、オーディオテクニカ製です)。
次に、イヤホン(ヘッドホン)のスピーカー部分から出ている「耳に掛けるフック」を、ニッパーで根元から切り取ります。
切り取った断面がヘルメットの内装を傷つけないよう、ヤスリで軽く角を落とし、スピーカーの背面に強力な両面テープを貼ります。
最後に、ヘルメットの耳が当たる部分の窪み(イヤースペース)に固定すれば、もう完成です。
余った有線配線コードは、ヘルメットの内装に丁寧に隠しましょう。
オーディオテクニカの「耳掛けヘッドホン」は、なんと…1,000円切り!
でも、壊れない。コスパ、抜群です。(ボクが使っているものです)
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ステップ②:iPhoneとの接続問題を完全解決する「2つの神アダプタ」
最近のiPhoneにはイヤホンジャックがないため、有線スピーカーを接続するには「変換アダプタ」が必須です。
私は、状況に応じて2つのアダプタを使い分けています。
【充電しない時】Apple純正 変換アダプタ

安価な互換品もありますが、接続の要となる部分なので、信頼性の高い「純正品」を選ぶのがベテランの選択です。
スマホを充電する必要がない、短距離の移動で使うのがこれです。
ボクは「Apple純正品」を使ってます。
さまざまなメーカーから安価なものも出ていますが、接続の安定性と信頼性を考え、ここは「Apple純正品」を選ぶのがベテランの選択。
確実に接続できて、音声も音楽も聞こえる…安心です。
iPhoneがライトニングケーブルの方は、こちら(ボクが使っているものです)
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iPhone(スマホ)がUSB-Cケーブルの方は、こちら
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【充電しながら使う時】Belkin製 2分岐アダプタ

これ一つで「充電」と「音声」を両立でき、バッテリー切れの恐怖から完全に解放されます。
少し不恰好になるのは、最高の安心感と引き換えの、ご愛嬌ですね(笑)
長距離ツーリングでナビや音楽を使い続けるなら、充電は必須。
ボクが使っているのは「Belkin製2分岐アダプタ」です。
このアダプタは、ひとつのライトニング端子を「充電ポート」と「イヤホンジャック」の二つに分岐してくれる優れもの。
ツーリング中に充電しながら、ナビの音声や音楽を聞けます。
充電中は、バイクの充電ポートから伸びる充電ケーブルが、ジャケットのポケットに入れたiPhoneとつながっているから、少しダサいです(笑)。
でも、それと引き換えに得られる「スマホのバッテリー切れを心配しなくていい」という安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
iPhoneがライトニングケーブルの方は、こちら(ボクが使っている物です)
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iPhone(スマホ)がUSB-Cケーブルの方は、こちら
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ステップ③:バッテリー切れの恐怖をゼロにする「バイク用USB電源」

これがあるからこそ、長距離ツーリングでもナビや音楽を使い続けられる。
まさに、このシステムの信頼性を根底から支える「縁の下の力持ち」です。
この有線システムの心臓部は、あなたのスマホです。
つまり、唯一の弱点は「スマホのバッテリー切れ」
その弱点を完全に克服し、システムを「無敵」にするのが、ハンドル周りに設置する「バイク用USB電源」です。
これさえあれば、先ほどのBelkin製アダプタで、ツーリングしながら走行中にスマホを充電できます。
ナビを使い、音楽を聴き続けても、バッテリー残量を気にする必要は、もうありません。
画像で紹介した(現在ボクが使っている)「バイク用USB電源キット」は、使わない「シガーソケット」が付いていて、非現実的。
下記の「デイトナ製」に買い替えを検討中です。
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ステップ④:ポケットが無い服でもOK!「100均ポシェット」活用術

左のように普段からアダプタ類をまとめておき、右のように首から下げてジャケットの内側に隠すだけ。
この数百円の工夫が、服装の自由と、最高の快適性をもたらしてくれます。
さて、最後の関門です。
「スマホをどこに入れるか?」
とくに、夏用のメッシュジャケットなどは、内ポケットがないものもありますよね。
「ウエストポーチに入れればいい」と思うかもしれませんが、ヘルメットまでのコードの取り回しが面倒で、現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、100円ショップなどで手に入る、安価な「ポシェット」です。
これを首から掛けて、ジャケットの内側に忍ばせるだけ。
たった数百円の投資で、どんな服装でも、この快適な有線システムを運用できるのです。
これもまた、知恵と工夫でバイクライフを豊かにする、ベテランの裏技です。
なるべく薄くて小型のベルトタイプがおすすめです。ヒモタイプは肩に食い込むのでおすすめしません。
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“音だけ”を頼りに走る。「無事故歴40年以上」ソロライダーが実践する、究極のナビ・音楽術
全てのパーツが組み上がり、あなただけの「無敵の有線システム」が完成しました。
しかし、このシステムの真価は、その「使い方」にこそあります。
なぜ、私は頑なに画面を見ないのか。
なぜ、音声だけで十分だと言い切れるのか。
40年以上、無事故でソロツーリングを楽しみ続けてきた私が実践する、究極の「ナビ・音楽との付き合い方」をお話しします。
なぜスマホホルダーを使わないのか?「画面を見ない」が鉄則の安全哲学
バイク用品店や通販サイトには、さまざまなスマホホルダーが売られています。
しかし、私は、断固としてスマホホルダーを使いません。
スマホホルダーには「あれば便利」というレベルを遥かに超えた「取り返しのつかない危険」が潜んでいると、バイク歴40年以上の経験で知っているからです。
ご存知の通り、走行中にスマホの画面を注視する「ながら運転」には、厳しい罰則が科せられる明確な法律違反です。
事故を起こせば、一発で免許停止になる可能性もあります。
「見なければ、危険はない」
スマホホルダーを付けないという選択は、自分自身を「ながら運転」の誘惑から物理的に遠ざける、最も確実で、最も賢明な安全対策なのです。
「音声案内」だけで道はわかる?40年ライダーが断言する、ナビとの付き合い方
「画面を見ずに、音声案内だけで、本当に目的地に着けるの?」
と不安に思うかもしれません。
断言します。全く問題ありません。
私自身、この方法で道に迷ったことは一度もありません。
断っておきますが、ボクは方向感覚が鋭い方ではありません。
むしろ「方向音痴」です。
地図を何度も路肩で広げていた40年前に比べれば、耳元で「300メートル先、右方向です」と教えてくれる現代は、もはや天国!
道路に設置されている青い道案内標識や、国道・県道を示す標識などを見ながら、スマホの音声案内を聞き、総合的に判断してツーリングしています。
画面に縛られないことで、ライダーは初めて、本当に「前」を向き、景色や路面の状況、交通の流れといった、バイクで走る上で最も重要な情報に集中できるのです。
充電を気にせず、好きな音楽を。有線だからこそできる、最高の贅沢
慣れ親しんだ道を、お気に入りの音楽と共に走る。
それは、ソロライダーにとって、何物にも代えがたい、最高の時間です。
この有線システムなら「あと何時間、バッテリー持つかな…」といった、デジタル特有の不安は一切ありません。
バイクのエンジンがかかっている限り、あなたの旅は、無限の音楽と共にあり続けます。
ペアリングの手間もなく、充電切れの心配もなく、ただ純粋に、ナビの音声や音楽、景色とバイクとの一体感を楽しみながら走る。
高価なインカムとはひと味違う、このシンプル・安価で確実な有線接続こそ、ベテランの裏技的な最高の贅沢です。
よくある質問:FAQ
ここまで読んでいただき、きっと多くの疑問が解消されたことでしょう。最後に、あなたがまだ心のどこかで感じているかもしれない「最後の不安」や「細かい疑問」に、Q&A形式で全てお答えします。この記事を読み終えた時、あなたはもう迷うことなく、最高のソロツーリング環境を手に入れる準備が整っているはずです。
Q. この「有線スピーカー」の使い方は、法律的に違反になりませんか?
A. 結論から言うと「周囲の音が聞こえる、適正な音量」で使う限り、違反になる可能性は極めて低いです。
道路交通法で問題になるのは「安全な運転に必要な音が聞こえない状態」です。
耳を完全に塞ぐイヤホンとは違い、このスピーカーは周囲の音も聞こえます。
私の師匠である元白バイ隊員の親友も「グレーだよ。気をつけて使いな」と言っていました。
その言葉通り、常に安全を最優先し、常識的な音量で使うことが、最も賢明で誠実な付き合い方です。
Q. 音質はぶっちゃけどうですか?音楽は楽しめますか?
A. 正直に言うと、高級インカムやオーディオ専用イヤホンのような、重低音が響くクリアな高音質は期待できません。
このシステムの主な目的は「必要な音(ナビ音声)を、確実に聞く」ことです。
ナビの音声案内は非常にクリアに聞き取れますし、ツーリングのBGMとして音楽を流す分には、私は全く不満を感じていません。
高音質よりも、シンプルさと信頼性を重視するライダー向けのシステムです。
Q. 自作したスピーカーの耐久性は大丈夫?すぐに壊れませんか?
A. 逆説的ですが、私の経験では「高価な専用品より、はるかに丈夫」です。
以前使っていた数千円のバイク専用スピーカーは2年で断線しましたが、1000円弱の耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)を転用したこのスピーカーは、5年以上ノートラブルで稼働しています。
構造がシンプルで、壊れる要素(バッテリーや複雑な電子基板)がほとんどないためだと考えています。
Q. なぜわざわざ有線に?安いワイヤレスイヤホンではダメなんですか?
A. 充電の手間、ペアリングの不具合、走行中の接続の不安定さ…。
ワイヤレスには、こうしたデジタルの気まぐれが常につきまといます。
私が有線にこだわるのは、物理的につながっているという「絶対的な信頼性」が欲しいからです。
とくにソロツーリングでは、トラブルが起きても誰も助けてくれません。
有線接続は、そうした不安から完全に解放してくれる、最もシンプルで確実な方法なのです。
Q. スピーカーの加工や取り付けは、素人でも簡単にできますか?
A. はい、誰でも驚くほど簡単にできます。
特殊な工具は不要で、作業は「耳掛け部分をニッパーで切り取り、断面を少し整え、両面テープでヘルメットの内側に貼り付ける」だけです。
ボクは10分以内で加工できました。
プラモデルを組み立てるより簡単ですよ。
【最終結論】「バイク用インカムの代わり」は自作できる!40年ライダーがたどり着いた究極のシンプル術
「バイク用インカムの代わり」を探す、あなたの長い旅も、この記事で終わりです。
私が40年かけて培ってきた「インカムに頼らない」ための哲学と、具体的な知恵のエッセンスを忘れないように、ここに箇条書きで刻みます。
この要点さえ押さえれば、あなたも高価な機材に悩まされることなく、もっとシンプルで、もっと安全なバイクライフを手に入れられますよ。
- 高価なインカムはソロライダーには過剰スペックである
- 本当に欲しいのは「会話」ではなく「ナビ音声」と「音楽」
- 耳をふさぐイヤホンは、周囲の音が聞こえず危険で違法性のグレーゾーン
- 結論は1000円の耳掛けイヤホンを加工した「自作スピーカー」
- 有線接続は、充電やペアリングの不安がない究極の信頼性を誇る
- 高価な専用品より、シンプルな安物の方が壊れにくいという事実
- iPhoneとの接続は、2つのアダプタで充電中も非充電中も完全対応
- バイク用USB電源の設置で、スマホのバッテリー切れ問題は解決する
- 安全の鉄則は「画面を見ない」こと。スマホホルダーは不要
- 「音だけ」を頼りに走ることで、ライディングへの集中力が高まる
この記事では「バイク用インカムの代わり」を探すあなたのために、耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)スピーカーの加工からiPhoneやスマホとの接続、電源の確保、そして安全な使い方まで、私の知るすべての技術と哲学をお伝えしてきました。
高価なインカムの呪縛から解放され、充電やペアリングのわずらわしさからも自由になる。
これは、単なる節約術ではなく、あなたのバイクライフをよりシンプルで、より本質的なものへと回帰させるための「発明」だと、私は思っています。
もう迷う必要はありません。
家電量販店や通販サイトで、1000円前後の耳掛け式イヤホン(ヘッドホン)と、数種類のアダプタを手に入れてみませんか?
ほんの少しの投資と簡単な加工で、あなたのツーリングは、これまでとは比べ物にならないほど快適になります。
自分だけの「無敵のシステム」を作り上げる。
その楽しさを、ぜひ味わってみてください。
この記事が、あなたのお役に立てば嬉しいです。
読者の皆さまのバイクライフを応援しています。
🏍この記事を書いた人
Webライター・ライダー「むらなす」(熊本在住)/バイク歴40年以上
バイクメディア「モトコネクト」様にて、契約ライターとしても活動中。
(→私の執筆記事一覧はこちら)
1984年からバイクに乗り続け、1986年には限定解除(現在の大型二輪免許)を取得。
かつてはカワサキGPz900R Ninjaに跨り、いまは250TRで名水コーヒーツーリングや神社の御朱印巡りを満喫中。
最近はライダーズカフェ巡りに夢中で、阿蘇の道と景色が大好物。
雨男歴・無事故歴ともに40年超。
現在も“安全で楽しいバイクライフ”を模索しながら走り続けています。
🚗 クルマ好きな方には、私が運営しているもう一つのブログ『四駆SUV研究調査室(ジムニー中心の実体験ブログ)』もおすすめです😊
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