バイク用グローブの指先が余ってしまうと、バイクの操作性や安全性が大きく損なわれる恐れがあります。スロットルやブレーキ操作に違和感を覚えたり、指先が余ることで細かいコントロールしにくいと感じることもあります。
フィット感を重視したいライダーにとって、グローブの指先が余ることによる違和感は、大きな悩みとなるでしょう。悩みを抱えたまま、違和感のあるグローブを使いたくはありませんよね。
この記事では、「バイク用グローブの指先が余る」という問題を解決するための原因と対処法について、1984年からバイクに乗り続けている、バイク歴40年以上の筆者が詳しく解説します。グローブの選び方やサイズの見極め方、さらには余った指先を調整する方法まで、筆者の経験談や失敗談も交えながら具体的な解決策を提供します。
指先の余りをなくし、快適かつ安全なライディングを楽しむためのヒントをお届けするので、最後までご覧くださいね。
- バイクグローブの指先が余る原因と、操作性への悪影響について理解できる
- 指の短い人や手が小さい人向けの、適切なグローブ選びのポイントがわかる
- バイクグローブのサイズ調整方法やフィット感を高めるための対策が学べる
- レザーグローブやメッシュ素材のグローブを選ぶ際の注意点や、メンテナンス方法について理解できる
バイクグローブで指先が余る原因と解決法
バイクグローブで指先が余るのは、主にグローブの選び方が原因です。グローブがブカブカだと、指先に不必要な(余計な)余裕ができてしまい、操作性が悪くなりかねません。
指が短いライダーは、市販の一般的なグローブではフィットしない場合があり、指先が余ることがあります。
グローブの指先が余る問題を解決するためには、自分の手にピッタリとフィットするサイズを選びましょう。場合によってはインナーグローブを使用することも解決につながります。
素材が革の場合は革の特性を活かしたサイズ調整も可能です。
バイクグローブがブカブカだと操作しにくい理由
バイク用のグローブがブカブカだと、バイクの操作性に大きな支障をきたします。グローブが大きすぎると、指先が余ってしまい、スロットルやブレーキの操作がしづらくなるからです。
指先での細かいコントロールが必要な場面では、余った部分が引っかかり、思い通りにバイクを操縦できず、危険な目に遭うかもしれません。グローブ内で手が滑ってしまうことで、正確な操作が難しくなることもあります。
手にフィットしないグローブは、長時間のライディングで手が疲れやすくなり、快適性を大きく損なう原因となります。
対策として、グローブ選びの際には手のサイズをしっかり測定し、ブカブカにならないサイズを選ぶことが重要です。指先の長さが余らないフィット感を重視しましょう。
さらに、革製のグローブは使い込むうちにフィット感が向上するため、初めは少しきつめを選ぶ方法もありです。
ただし、キツすぎるグローブは血行が悪くなりかねません。ほどほどのサイズを選びましょう。
指が短い人がバイク用グローブのサイズを選ぶ際の注意点
指が短い人は、バイク用グローブ選びにおいてフィット感に悩みがちです。市販の一般的なグローブのサイズは、手のひらの大きさを基準に作られているため、指が短い人は指先が余りやすい傾向にあります。
指先が余ると操作性が落ち、特にスロットルやブレーキ操作がスムーズにできなくなる可能性があります。
このような場合には、サイズ表を参考にしつつ、指の長さが合うブランドやモデルを探すことが大切です。たとえば、日本人の手に合ったデザインを採用しているメーカーとして、コミネ(KOMINE)やゴールドウィン(GOLDWIN)、RSタイチ(RS TAICHI)などが挙げられます。
これらのメーカーは、日本人の手の形状に合わせた製品を提供しており、フィット感に優れています。場合によっては、レザー製のグローブを選び、使い込むことでフィット感を高める方法も効果的です。
手袋の指先が余るとバイクの操作性にどう影響するか
手袋の指先が余ると、バイクの操作性に悪影響を及ぼす恐れがあります。指先が余るとグローブ内で手が動きすぎ、ブレーキやスロットルの正確な操作ができないからです。
細かなアクセル操作が必要な場合や、緊急時のブレーキ操作では、指先がうまく引っかからないことが原因で、ブレーキングがうまくできないことがあります。これはとても危険です。
また、余った部分が引っかかってしまうことで、操作が遅れる場合もあります。長時間のライディングでは、これがストレスとなり、疲労が蓄積しやすくなるでしょう。
グローブはできるだけ指先までしっかりフィットするものを選ぶことが大切です。特に指先にプロテクションがある場合、フィット感が悪いと保護機能も十分に発揮されません。
バイクグローブのサイズが大きめでフィットしない場合の対処法
バイクグローブが大きめでフィットしない場合、サイズを調整する方法はいくつかあります。
最も一般的な方法は、インナーグローブを使用することです。インナーグローブにより、グローブ内の隙間を埋め、フィット感を高めることができます。
ただし、インナーグローブの素材や厚さによっては、操作性に悪影響を及ぼす恐れがあるため、自分の使用環境や目的に合ったものを選びましょう。インナーグローブは防寒対策にもなるため、寒冷地でのライディングには効果があります。
大きすぎる場合は、交換を検討するのが最善です。フィット感が悪いと、操作性や安全性に問題が生じる可能性が高いため、妥協せずにサイズを見直し、手にフィットするグローブを選び直しましょう。
バイクグローブの適切なサイズ感の見極め方
バイクグローブの適切なサイズ感を見極めるためには、まず手のひらの周囲を測り、その値に基づいてサイズを選びます。一般的に、指先がほんの少し余裕がある程度が理想的で、指が突っ張らないようにすることが重要です。ただし、あまり余りすぎると操作性に悪影響を及ぼすため注意が必要です。
試着時には、握った状態で指先が自然に収まるかを確認しましょう。握ったときに指先が突っ張ったり、反対に余りすぎていないかを確認することが、フィット感を見極めるポイントです。
特に、長時間のライディングでは、ぴったりとしたグローブであるほど快適性が高まります。また、革製のグローブの場合、時間とともに伸びることを考慮して、少しきつめを選ぶのが一般的です。
バイクグローブのサイズ直しは可能か?
バイクグローブのサイズ直しは、基本的には難しいことが多いです。特にメッシュ素材や防水加工されたグローブは、サイズ直しができない場合がほとんどです。
一方、レザーグローブであれば、専用の革伸ばし剤やプロのリフォームサービスを利用してサイズを調整することが可能です。革の種類や加工方法によっては、縮めるだけでなく、部分的に伸ばすこともできるため、自分のグローブの素材に合わせて相談してみましょう。
ただし、革のサイズ調整には限界があり、大幅な修正はできません。グローブの形状が大きく変わるような場合や、プロテクターがついている部分は修正が難しいため、新しく購入する方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。
購入時にはできるだけ自分の手に合ったものを選ぶことが大切です。
バイクグローブはきつめが良い?正しい選び方
バイクグローブは、少しきつめのサイズを選ぶのが一般的です。理由は、レザーや一部の合成素材は、使い込むうちに伸びて手に馴染むためです。最初にゆるいサイズを選ぶと、使ううちにさらにゆるくなり、操作性が悪化してしまいます。
ただし、きつすぎると血流が悪くなり、長時間のライディングで手がしびれたり、冷えを感じることもあります。痺れや冷えは、操作性の低下や安全性のリスクを引き起こすため、適度なフィット感を重視することが重要です。
握った際に指が自然に動く程度のフィット感が理想的です。特に、レザーグローブを選ぶ際には、最初は少しタイトでも問題ありませんが、メッシュ素材や防水素材の場合は、伸びにくいためフィット感を最優先にすることが重要です。
【筆者の失敗談、その1】
過去にウィンターグローブで失敗したことがあります。革製だったので、少しきつめだったけど購入。「使っているうちに伸びるだろう」と思って使い続けましたが、伸びませんでした。
合成皮革だったのです。おまけに防寒を重視した重厚な構造で、オールシーズン用の革1枚のグローブとは勝手が違いました。ウィンターグローブは伸びない場合もあるので、皆さんは私と同じ失敗をしないでくださいね。
バイクグローブのサイズ表で選ぶコツとは
バイクグローブのサイズを選ぶ際には、サイズ表を参考にすることが大切です。手のひらの周囲を測定し、それを基準にサイズ表に従って選びますが、ブランドやモデルによっては同じサイズ表記でもフィット感が異なる場合があります。たとえば、アルパインスターズ(Alpinestars)やダイネーゼ(Dainese)は欧州規格で作られており、一般的に日本人にとってはやや大きめに感じることがあります。一方、コミネ(KOMINE)やRSタイチ(RS TAICHI)は日本人向けに設計されているため、フィット感が異なる場合があります。
購入前に可能であれば試着を行うことが理想的です。また、サイズ表を見る際には、自分の手がどの程度フィットするのかを想像しながら選びましょう。レザー製品は伸びやすく、メッシュや防水グローブは伸びにくいという素材の特性も考慮することが重要です。ブランドごとのサイズ感の違いも事前に調べておくとよいでしょう。
【筆者の失敗談、その2】
通販で失敗しました。いつも買うサイズが「L」だったため、通販でLを買ったのですが小さかったのです。
グローブは現物を試着して買うのがベターです。以来、筆者はお店で現物を試着してフィット感を確認してから購入するようにしています。
バイクグローブの指先が余る問題を解決するポイント
バイクグローブの指先が余る問題を解決するには、いくつかの対処法があります。まず、インナーグローブを使用してフィット感を向上させる方法や、革グローブの場合は使い込むことで指先が手に馴染むことが期待できます。
指先の余りを最小限にするために、初めから指の長さが合うグローブを選ぶことが重要です。
メッシュや防水素材の場合は、サイズ調整が難しいため、試着してみて最適なサイズを選びましょう。
バイク用グローブの指先が余る場合の対処法
バイク用グローブの指先が余ると、操作性が悪化し、ライディング中の安全性も低下します。指先が余る原因として、サイズ選びのミスや手の形に合わないグローブを選んでしまうことが挙げられます。これを防ぐためには、いくつかの対処法があります。
サイズが合わない場合、最も効果的な解決策は新しいグローブを購入することです。サイズが大きすぎると感じた場合は、サイズ表を参考にして、手のひらや指の長さに合ったものを選びましょう。
少し指先が余る程度であれば、インナーグローブを使用してフィット感を調整する方法も有効です。インナーグローブは、寒い時期には防寒効果も期待できるため、一石二鳥です。
また、レザー製のグローブの場合は、使い込むうちに指先が徐々に手に馴染んでくるため、初めて使う際に若干余りを感じても、すぐにフィットすることが期待できます。
バイク用グローブの指先を短くするための調整法
バイクグローブの指先が余る場合、簡単に指先を短くするための調整法として、自己調整が難しいこともありますが、いくつかの方法を試すことができます。
レザーグローブであれば、専用のリフォームショップに持ち込み、プロに指先部分をカットしてもらうことが可能です。革は修正が効く素材のため、適切な加工を行えばフィット感を改善できます。
費用は数千円から1万円程度が相場で、作業には1〜2週間ほどの期間がかかることが多いです。リフォームする際は、信頼できるリフォームショップを選びましょう。
合成繊維やメッシュ素材のグローブは、DIYでの調整は難しいため、買い替えやメーカーのフィット感を優先した選び直し(買い直し)をおすすめします。
指が短めの人は、初めから指先が短いモデルを選ぶことで、指先の余りを防ぐことができるでしょう。
手にジャストフィットするグローブを選んで買うのが最も有効といえます。単純ですが、これに勝る方法はありません。
バイクグローブの指先が寒い時の防寒対策
バイクグローブの指先が寒い時には、適切な防寒対策を行うことが重要です。特に冬場のライディングでは、指先が冷えて操作が鈍くなることがあります。
寒さ対策として最も効果的なのが、インナーグローブの着用です。保温効果のあるインナーを使うことで、指先を寒さから守ることができます。
電熱グローブを使用する方法も効果的です。電源をバイクから供給して温かさを持続させるタイプのグローブは、寒冷地や長距離ツーリングで大変便利です。
防風性の高いグローブや、防水加工が施されたグローブも寒さ対策として有効です。風や雨を防ぐことで、手が冷えにくくなり、快適に操作を行うことができます。
バイクグローブを伸ばす方法と素材ごとの注意点
バイクグローブを伸ばす方法は、特にレザーグローブに有効です。レザーグローブは使い込むことで徐々に手に馴染んでいきますが、早くフィット感を得たい場合には、専用の革伸ばしスプレーを使用することが効果的です。このスプレーを指先や手のひら部分に吹きかけ、しばらく使い込むことで、革が柔らかくなり、手にしっかりフィットしていきます。
ただし、革の種類によっては、革伸ばしスプレーを使用することでシミや変色の原因になることもあります。特に薄い色の革製品や、高級なフルグレインレザーなどは注意が必要です。
使用する前に目立たない部分でテストを行うなど、慎重に使用しましょう。
一方、メッシュや合成繊維のグローブは、素材が伸びにくいため、無理に伸ばすと形が崩れたり破損したりする可能性があります。メッシュや合成繊維のグローブは、あまり強引に伸ばさないようにしましょう。素材の特性を理解し、特性に合わせたメンテナンスを行うことが、グローブの耐久性や性能(使い勝手)を保つことにつながります。
革手袋を馴染ませる効果的な方法
革手袋を馴染ませるには、時間をかけて使い込むことが最も効果的です。革は使い続けることで自然に柔らかくなり、手の形にフィットしてきます。
レザーグローブの場合、最初は少し硬く感じることがありますが、何度も使用することで、徐々に手に馴染んでいきます。
また、革製品専用のクリームやオイルを定期的に塗ることで、革を柔らかく保ち、より早く馴染ませることができます。たとえば、ミンクオイルやラナパークリームなどの製品が人気です。
ただし、過剰にオイルを塗りすぎると革が伸びすぎることがあるため、使用量には注意が必要です。革の種類によっても適切なケア方法が異なるため、製品に合ったケア用品を選びましょう。
しっかりとメンテナンスを行うことで、革手袋は長持ちし、快適な使用感を保てます。
バイク手袋のサイズを測る正しい手順
バイク手袋のサイズを正確に測ることは、快適なフィット感を得るために非常に重要です。手のサイズを測る際には、手のひらの一番広い部分、つまり親指の付け根から小指の下までを測定します。
この「手囲い」がグローブサイズを決定する基準となります。メジャーを使って手囲いを測り、グローブのサイズ表と照らし合わせて選ぶことが大切です。
指の長さも重要なポイントです。特に指が短い人は、指先が余らないように、長さも考慮したサイズ選びを行う必要があります。試着ができる場合は、グローブを装着し、握ったときに指先に余りがないかを確認しましょう。しっかりと手に合ったサイズを選ぶことで、快適なライディングが実現します。
Q&A:バイク用グローブのサイズについてのよくある質問
1. バイク用グローブのサイズが合わない場合、指先の余りはどう対処すればいいですか?
サイズが大きすぎる場合は、インナーグローブを使用してフィット感を調整する方法があります。また、革製グローブなら使い込むうちにフィット感が向上することも期待できます。どうしても合わない場合は、新しいグローブの購入やリフォームも検討しましょう。
2. どのようなバイク用グローブが日本人の手にフィットしやすいですか
コミネ(KOMINE)やRSタイチ(RS TAICHI)、ゴールドウィン(GOLDWIN)など、日本人の手に合わせたデザインを採用しているメーカーのグローブがフィットしやすいとされています。これらのブランドは、日本人の手形に基づいたサイズ感で設計されています。
3. バイク用グローブを伸ばすために使用する革伸ばしスプレーにはどんな注意点がありますか?
革の種類によっては、革伸ばしスプレーがシミや変色の原因になることがあります。特に、薄い色の革や高級なフルグレインレザーでは慎重に使用する必要があり、まず目立たない部分でテストを行うことが推奨されます。
4. レザーグローブのリフォームはどこで行うべきですか?
レザーグローブのリフォームは、信頼できる専門のリフォームショップに依頼するのが良いでしょう。費用は数千円から1万円程度、作業には1〜2週間かかることが一般的です。事前に見積もりを確認して依頼するのが安心です。
5. バイクグローブの試着時に確認すべきポイントは何ですか?
試着時には、握ったときに指先が突っ張らないか、または余りすぎていないかを確認することが重要です。特に長時間のライディングを考慮して、フィット感がしっかりしているかどうかを確認しましょう。
バイク用グローブの指先が余る問題についてのまとめ
この記事では、バイク用グローブの指先が余る問題について詳しく解説しました。概要は下記の通りです。
- バイクグローブがブカブカだと操作がしづらくなる
- 指が短い人はフィット感が合わないことが多い
- 手袋の指先が余ると操作性が悪化する
- グローブのサイズが大きすぎる場合はインナーグローブで調整可能
- 適切なサイズ感は握った状態で指先が自然に収まることが重要
- メッシュや防水グローブはサイズ直しが難しい
- レザーグローブはきつめを選び、使い込むと馴染む
- サイズ表は手のひら周囲を測って選ぶことが基本
- 指先が余る場合は、インナーグローブや交換を検討する
- レザーグローブはリフォームで指先を短くすることが可能
- 指先が寒い場合はインナーグローブや防寒グローブを活用する
- レザーグローブは専用のクリームで馴染ませることができる
- メッシュや合成繊維グローブは伸ばさないほうが良い
- バイク手袋のサイズは手のひらの一番広い部分を測定する
- サイズ選びでは、指の長さも重要な要素となる
グローブの指先が余ってしまう問題は、安全で快適なライディングにとって重要なポイントです。この記事で紹介した対処法や選び方を参考に、ぜひご自身に合ったグローブを選び直してみてください。
フィット感の良いグローブは、操作性の向上だけでなく、疲れにくさや防寒性もアップします。次回のライディングやツーリングの前に、あなたに最適なバイク用グローブを手に入れて、快適なバイクライフを楽しみましょう。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
あなたのバイクライフを応援しています。
筆者が執筆した記事がバイクメディア「モトコネクト」様から公開されています。あわぜてご覧ください。
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